「日本語教育学を学ぶ人のために」

一般に「教育」「教える」ということから連想するのは、「私、教える人、あなた、教わる人」のようなイメージではないだろうか。特に、昭和の時代に教育を受けてきたわれわれの世代は、それ以外の教育を知らないで育ってきた場合が多い気がする。それをそのまま日本語教育にあてはめると、ネイティブの日本語が正解で、学ぶ人はそれを教師から学ぶ、という図式になりやすい。
本書を読むと、そんな「常識」がいかに時代遅れのものであるかがよくわかる。学習者オートノミー、多文化共生、認知心理学第二言語習得研究などキーワードはたくさんあるが、共通するのは、学ぶ人が自らの意思を持って学ぶ、教師はそれを支えながらともに学ぶ、という視点ではないだろうか。
この本は、養成講座の「教授法概論」の資料に「参考図書」として紹介されていた。紹介してくださった先生に感謝(*^_^*)

日本語教育学を学ぶ人のために

日本語教育学を学ぶ人のために