50年前の作品が大ヒット、という評判に踊らされて読んでみた。
一つの壺をめぐる短編集で、次はどうなるのだろうと興味を持って読んだ。その意味ではおもしろいが、はたして大ヒットするほどのものか?
マスコミの持ち上げで人気が人気を呼んでいるという面が強いのではないか。
映画『グース』のノベライズ版。
ペンギンリーダーズで読んであらすじは知っていたので、安心して読めた。
親にはぐれたカナダガンのひなたちを南に渡らせるという単純な話だが、13歳のエイミーと父親との絆の回復も描かれていて、ちょっと感動的な物語。
ときどき難しい単語が出て来るが、基本的には平易な英文で迷子になることはない。GR卒業後の一冊にいいのでは。
著者の観察するところが現実を反映しているとすれば、本をめぐる状況は惨憺たるものと言わなければならない。
SNSと動画メディアの普及によって、現代人は「読めない」からだになってしまったとの見立て。なるほどなと思う。やがて読書という行為がラテン語化するという予言。
寂しいと思うが、これが現実か?
何か打開策はないのか?
原田ひ香作。
退職金を注ぎ込み始めた喫茶店を半年で潰してしまい、妻からは離婚を突きつけられる純一郎さん。
友人や「喫茶店開業教室」の同期生、元部下などとの触れ合いを通して、自分自身に向き合い人生を再出発させる。
「あなたは何もわかっていない」と何度も言われていたね。その意味を少しずつでも理解したのかな?
喫茶店の描写もすばらしい。楽しく読ませてもらった。
多くの大学で売れているとの宣伝文句に釣られて読んでみたが、当たり前のことしか書いてなくてがっかりした。
これまでの知的活動の中心は、記憶と再生にあった。コンピュータの出現で状況は変わった、という問題意識は共有できるが、ではどうする、との方向性はあいまい。
エッセイ集としてはいいが、思索の書としては物足りない。