あのなつかしいアニメ「巨人の星」のインド版をインドでテレビ放映した(今も続いている)当事者の「奮戦期」である。ちなみにインド版では、野球ではなくクリケットの話になっている。
副題に「インド版『巨人の星』誕生秘話」とあるが、「秘話」というほどのものはない。日本のアニメをインドに輸出しようとすれば、文化の違い、仕事の仕方の違いなどが障壁になるが、そこをうまく話し合いながら解決していくプロセスが必要になる。だから、ここに書かれていることは「想定内」であって、驚きはない。それでも、「クールジャパン」の輸出を考える際のひとつのケーススタディにはなるだろう。それと、なんとしてでも成功させたいという、著者らの重いが伝わってくる。
でも、なつかしいなあ、飛雄馬、花形満、伴宙太、明子姉さん・・大リーグボール養成ギプス、ちゃぶ台返し・・こんな設定がどうなるかは、本書を読んでのお楽しみ。
飛雄馬、インドの星になれ!―インド版アニメ『巨人の星』誕生秘話
- 作者: 古賀義章
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/01/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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