2022-01-01から1年間の記事一覧

ハヤブサ消防団

池井戸潤のミステリー。 さすが池井戸潤、おもしろい。 ただ、プロットが複雑で、最後まで読んでもよくわからなかった。 来年の夏にドラマになるそう。 ドラマも見てみたい。 ハヤブサ消防団 (集英社文芸単行本) 作者:池井戸潤 集英社 Amazon

ブラックウェルに憧れて

これも南先生の本。 女であるということで苦しい立場に置かれている四人の女医さんの物語。それぞれに人生を切り開こうとしている姿に共感する。 ブラックウェルに憧れて 作者:南杏子 光文社 Amazon

それわ英語ぢゃないだらふ

大西先生渾身の一冊。 先生が考えていて、今、ラジオ英会話や英会話定番レシピの番組で教えようとしている内容がコンパクトにまとめられている。 まあ、逆に言えば、大西先生の番組を聞いて(見て)いるならば、あえてこの本を読まなくてもいいということに…

希望のステージ

南先生の本。 菜々子先生の心の中は晴れない。自分が「絶対治るから」と言ってしまったばっかりに患者さんが自殺してしまったと思い込んでいるから。この「絶対」を医者が言っていいのか、がこの本の大きなテーマの一つだ。本書の最後で、たぶん、菜々子先生…

アルツ村

南先生の本。 衝撃のラストを読んで、初めから読み返したくなった。 認知症の世界がうまくサスペンスと融合している。 アルツ村 作者:南杏子 講談社 Amazon

やめるな外科医

泣くな研修医シリーズの4作目。 主人公の雨ちゃん先生は、ずいぶんとベテランになった。だが、次々と困難が押し寄せる。救えない患者さん。彼女との別れ。医療ミス。そして友人の死。 このタイトルのとおり、「やめるな外科医」である。がんばれ、雨ちゃん…

TWO LIVES

Cambridge Readersのレベル3。 ウェールズの小さな村で愛し合うようになった二人が離れ離れになる。手紙を出すが届かない。そして時は流れ、50年後、ふとしたきっかけで手紙が見つけ出され、二人は再会するが、二人の前に障壁が。 語彙制限シリーズだが、ど…

「日本」ってどんな国?

日本の現状を国際比較データを使って明らかにした労作。 「日本すごい!」というのは、バブルのころまでの話で、現在は国際的にみるとたいしたことない存在になってしまっている。ジェンダーや民主主義の観点からみると世界でも遅れた国だ。 この本がちくま…

ディア・ペイシェント

NHKドラマの原作本。著者は南先生。 「患者様プライオリティ」の方針のもと、モンスター患者の扱いに手を焼くドクター。その描写はどこか滑稽でありながら、真に迫る。 様々な困難にぶつかりながらも医師としての誇りを失わず、働く意味を追い続ける千晶先生…

コンパスローズ英和辞典が物書堂のアプリになりました

大西先生が語のイメージ欄を監修しているコンパスローズ英和辞典が物書堂のアプリになりました。発売直後はアプリにならなかったので、半分あきらめていたのですが、今年、シャープの電子辞書(高校生向け)に搭載されて、これは・・・と期待していたら、実…

いのちの停車場

著者は医師である南先生。南先生の患者に対する目、そして患者家族にそそぐ目はやさしい。終末期医療の話なので、多くの場合、患者は死に至る。患者が如何にして人間の尊厳をもって死んでいくのか、そして、見守る家族がどうやって死に直面するのか、そこに…

FLY AWAY HOME

ペンギンリーダーズのレベル2(600語)の本である。 でも、読むと感動させられる。鳥たちを無事に越冬地まで移動させられるか、ハラハラドキドキの物語。そして、父と娘の絆の再生。書いてくれた作者に感謝。 Fly Away Home (Penguin Readers Level 2) 作者…

やさしい猫

この小説は、日本の入管行政の理不尽さ、人権感覚の欠如をあからさまに描き出す。外国人=悪という価値観が根底にあるのだと思う。 ただ、この小説は、ただの告発の書ではない。登場人物である、クマさん、ミユキさん、マヤが現実の困難を乗り越えて家族にな…