2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「母さん、ぼくは生きてます」

前掲「”ようこそ”と言える日本へ」の中でも触れられていたアフガニスタン「難民」、アリ・ジャン君の「手記」。アリ・ジャンはタリバンの迫害から逃れて日本に難民申請したにもかかわらず、「難民」とは認められなかった。 そのアリ・ジャンが成田に降り立っ…

「異邦人の夜」

なんともやるせない読後感。懸命に生きる異邦人たちは、異邦人だからこそ苦しい生き方を余儀なくされる。異邦人には生きにくい日本。これはフィクションだが、同じように苦しんでいる異邦人はたくさんいる。異邦人の夜〈上〉 (幻冬舎文庫)作者: 梁石日出版社…

「エルクラノはなぜ殺されたのか」

1997年に愛知県で起きた、14歳のブラジル人少年エルクラノが集団リンチを受けて殺害された事件を丹念に取材し記録した書である。犯人は複数の日本人少年。集団は20人くらいにのぼるという。 エルクラノが何か悪いことをしたのかというと、何もしていない。犯…

Google Chromeを使ってみる

アルクのサイトに「辞書は「ブラウザ組み込み式」が便利!」がいうページがあり、この組み込み式の辞書を使うには、Google Chromeが必要とのことなので、さっそく入れてみました。Google Chromeは速い!というのが前評判で、言われてみれば動きはけっこう速…

スマホ奮戦記--カレンダー「ジョルテ」

しばらくスマホの設定などは変える必要もなく、空気のように使っていた。 アンドロイドのカレンダーに「ジョルテ」というのがある。アンドロイド標準の「カレンダー」はその日の日付をタップしないと予定が読めないのでとても不便だ。その点、ジョルテは、起…

”ようこそ”と言える日本へ

『入管戦記』は不法に日本に滞在し日本で犯罪を犯す外国人を摘発する話を描いている。一方でこの本は、同じ入管の、難民認定をしない姿や不法滞在外国人への情け容赦のない摘発、締め出しの実態を描いている。 この本のテーマは、一言でいえば「難民鎖国」日…

「入管戦記」

当時、東京入国管理局長だった著者が、入管をめぐる様々な問題について語った書である。 日本語学校を「隠れ蓑」にして日本での不法労働者を斡旋するブローカーの摘発、「興業」ビザで入国したダンサーたちがホステスとして働かされていたフィリピンパブでの…