「人はいかに学ぶか」

伝統的な学習感を排し、「もうひとつの」学習観をとく。
「もうひとつの学習観では、伝統的な学習観と対照的に、専門家としての教えてから意図的、意識的に知識を伝達されなくても、人は効果的に学ぶことができる、と考える」(18p)
1989年の出版で、「新しい学力観」の学問的な根拠を与えているとみることができる。著者たちの問題意識、見解は、確かに正しいともいえるが、ここから歪曲化された極端な「子ども中心主義の」指導法が出てきてしまったことは残念。

人はいかに学ぶか―日常的認知の世界 (中公新書)

人はいかに学ぶか―日常的認知の世界 (中公新書)