ロングマン英和辞典

iPadロングマン英和辞典を入れて使っていますが、iPad版には類語のコロケーション整理表が付いていません。たとえば、small,littel,compqct,tiny,slight,minor がroom,camera,problemなどのどの単語と結びつくかというのが表になっているものです。
で、本の辞書も買っちゃいました。アマゾンの中古で1700円くらいでありました。箱は傷がありますが、中身は無事でした。箱は捨てます(^_^.)
iPad版を見たときから気になっていたのですが、例文の数はあまり多くありません。このくらいの大きさの(普通の大きさ)に10万項目を入れれば例文は少なくなるのが当たり前で、単語数を減らしてでも例文をもっと収録してほしいところです。といっても、それはいつもロングマン英英辞典の豊富な例文を目にしているから気づくのであって、例文の数を絞らなければならないのは、和訳を入れなければならない英和辞典の宿命でしょう。
この辞書の優れている点として、コーパスを駆使して、よく使われる使い方を優先して載せていることがよくあげられます。例を挙げると、apparentlyという単語があります。
私はある時までずっと、apparentという形容詞からの類推で「明らかに」という意味だと誤解していました。「明らかに」という意味で使うこともまれにあるようで、他の辞書には掲載されているのですが、いちばんよく使うのは「どうやら・・・らしい」という使い方です。この1年間CNN掲載の雑誌を読み続けていて、この「どうやら・・・らしい」以外の使い方は見たことがありません。もっともオックスフォード米語辞典では、報道関係で事実かどうかの判断を避けるときに使うというような説明を付けているので、CNNでこの使い方が多いのは当然かもしれませんが。
この「どうやら・・・らしい」を最初に挙げているのがロングマン英和です。2番目の意味が「見たところでは」で、「明らかに」は採用していません。このへんが他の辞書と違い、現代英語で使われる使い方を優先する立場です。例文も Apparently, the company is losing a lot of money. です。どこかの年金運用会社の記事を読んだ後ならまさのこの文が当てはまります。
ロングマン英和は日英の共同作業で、日本語コーパスも活用しているので、日本語訳も生き生きしています。そんなわけで、しばらくこの辞書が手放せなくなりそうです。

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