最近読んだ児童書をいくつか紹介します

Click, Clack, Moo: Cows That Type

Click, Clack, Moo: Cows That Type

絵本です。自分で読むなら4歳くらいから、というレベル。牛がタイプライターで飼い主に要求書を送るというお話。楽しく読めます。でも、絵が多く文字が少ないのですぐに読み終わってしまいます。読書という意味でのコストパフォーマンスは低いですね(^_^;)でも、楽しいから許せます。
この本の中に、こんな表現が出てきます。
Duck was a neutral party, so he brought the ultimatum to the cows.
neutral party
ultimatum
児童書、恐るべし、です。こんな言葉、子どもが知っているわけないし、親が読んであげるとしたら、どんなふうに説明してあげるのでしょうか?

Nate the Great

Nate the Great

Nateは「少年探偵」です。この日は、Annieの愛犬 Fangを描いた絵がなくなり、捜索します。やさしい英語で難しい表現は出てきません。字が大きくて60ページなので、すぐ読めます。でも、探偵物語としての筋書きは単純で、のめり込んでしまうほどおもしろくはありません。初級の人向けです。1冊読んだぞ!という満足感は得られます。

Mr. Putter & Tabby Pour the Tea

Mr. Putter & Tabby Pour the Tea

パターおじさんは、ひとり暮らし。お茶を飲むのもひとり。面白い話を聞いてくれる人もいません。あるきっかけで、老猫タビーが家にやってきます。二人は、いっしょに食事をしたり、お茶を飲んだり、オペラを歌ったりします。ほのぼのとした情景が目に浮かびます。やさしい英語です。日々の忙しい生活に疲れ切った方には癒しを与えてくれます。でも、それ以上ではなく、ものたりないと思う人も多いでしょう。初級の人向け。

The Case of Hermie the Missing Hamster (Jigsaw Jones Mystery)

The Case of Hermie the Missing Hamster (Jigsaw Jones Mystery)

これも少年探偵ものですが、ちょっとグレードアップしています。主人公の少年は2nd gradeですから、それくらいの年の読者を想定しているのでしょう。この話は、いなくなったハムスターを探すというものですが、話が二転三転して、最後にハッピーエンドで終わります。さすが、ネイティブ向けの本物の英語ですので、固有名詞やらスラングっぽい口語表現もたくさん出てきます。でも、英文自体は素直な文体なので、むずかしくて読めないことはないと思います。76ページですが、 上のNateの本などに比べると1ページ当たりの語数が多い(大人向けのペーパーバックほどではない)ので、一気に読もうとすると2時間くらいはかかります。
Nateの本に比べてワクワクドキドキ感は強く、引き込まれます。中級者向けかな?この4冊の中では一番のお気に入りです。