前置詞については、最近の辞書はよく絵でイメージを表現しようとしている。でも、大西先生によると、ほとんどの前置詞で、共通したイメージは描けないとのこと。そこで、基本イメージとそこから派生する「家族の顔」というくくりでそれぞれの前置詞をとらえようというのがねらい。
大西先生とマクベイ氏の頭の中では非常にはっきりとイメージされているのだろうが、それを理解するためには、かなりの想像力を必要とする。このイメージを頭に叩き込むには、この本を何度も読んで、英文に使われている前置詞を一つずつ検証するという繰り返しが必要だ。でも、それができれば、辞書に載っていない使い方が出てきてもまごつかない英語力が身につくだろう。そういう意味では、初心者向けではなく中級以上の学習者向けだ。
ネイティブスピーカーの前置詞―ネイティブスピーカーの英文法〈2〉
- 作者: 大西泰斗,ポールマクベイ,Paul Chris McVay
- 出版社/メーカー: 研究社出版
- 発売日: 1996/11/01
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 134回
- この商品を含むブログ (20件) を見る