「発想・着想・思いつき」など、意味は同じだがニュアンスが違う言葉がある。そのニュアンスの違いに焦点を当てた新しい辞書だ。著者によると、今までに類語辞典はたくさんあるが、語感の違いを解説しようとする辞典は初めてだそうだ。
たしかに、「発想・着想・思いつき」はどう使い分けるのか、説明するのは難しい。いいところをついている。
ただし、使い勝手でいうと、50音順で言葉が並んでいるのが使いづらい。発想、着想、思いつき、それぞれをひかないといけない。LongmanのActivatorのように、概念ごとに言葉をくくって一覧で見られるようにしてほしい。
とりあえず、こういう辞書が初めて出たということだけでも賞賛に値する。
- 作者: 中村明
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/11/26
- メディア: 単行本
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