満天のゴール

去年見たドラマの原作。

死んで誰かの星になる、そんな生き方ができたらいいと思う。精一杯生きることだ。

それにしても、前半の奈緒の離婚騒動の話は、こんなに丁寧に描く必要がないのではないか?

 

 

三千円の使い方

お金の使い方にまつわる女性たちの生き方を描写した好著。

解説の垣谷美雨さんの次の言葉がこの本の本質をよく表している。「お金の使い方には、その人の生き方がギュッと詰まっています。財布に入っている三千円をどう使うべきか、その追求は、幸福の追求と同義であることが骨身に染みます」

でも、いちばんグッと来たのは、お父さんが美帆に漏らした「大切なことだから」の一言。娘に対する親の愛情が詰まっていて、涙が出て来た。

 

 

あきらめません!

垣谷美雨作。

男尊女卑の色濃く残る田舎で、市議会議員、そして市長へと挑戦する郁子さんの行動力には感服した。そして、その影響を受けて変わっていく由香さんや姑さんもすばらしい。

クォータ制の採用。これが実現したら世の中、大きく変わるだろう。

 

 

いのちの十字路

久しぶりの南先生の本。駆け出しの野呂先生の奮闘ぶりは、「泣くな研修医」シリーズの雨野先生を思い出させる。だが、扱うテーマはとても重い。中でも、ヤングケアラーの問題と「介護を休む権利」はすこぶる現代的なテーマだ。

介護の様々な問題にもっともっと光が当たるようになるように、心から願う。

 

 

THE CLIENT

翻訳版を手掛かりにして読んだ。

マークとレジーの冒険物語に乾杯🍻

そして、二人の弁護士ー顧客という関係以上の深い結びつきにグッと来た。

 

 

マチネの終わりに

アマゾンのレビューでは高い評価が並んでいるが、ちょっと「微妙」かな?

物語としてはよく出来ていると思うが、なぜこんな難しい文体が並ぶのだろうか?それが平野啓一郎の特徴なのだろうか?

それにしても、この二人、なんでこんなにプライドが高いのか?でも、だからこそこういう物語が成り立つのかもしれない。

わたし、定時で帰ります ライジング

シリーズ3冊目が出ていたとは知らなかった。文庫化の広告を見てさっそく読んでみた。

途中までは、どうしようもない連中に囲まれて打開策が見出せなかった結衣さん、最後は起死回生のプレゼンで〜ってそんな簡単な話じゃなかった。でも、何のために戦うのかわかって、彼氏とも結婚できそうだし、よかったね。

これからの活躍に期待。