三千円の使い方

お金の使い方にまつわる女性たちの生き方を描写した好著。

解説の垣谷美雨さんの次の言葉がこの本の本質をよく表している。「お金の使い方には、その人の生き方がギュッと詰まっています。財布に入っている三千円をどう使うべきか、その追求は、幸福の追求と同義であることが骨身に染みます」

でも、いちばんグッと来たのは、お父さんが美帆に漏らした「大切なことだから」の一言。娘に対する親の愛情が詰まっていて、涙が出て来た。