Meet Kit

久しぶりに洋書を読みました。
American Girlシリーズのうちの大恐慌時代を描いたKitの話の1冊目です。
アメリカの歴史の副読本で、しっかりとした時代考証がされていて、大恐慌の時代を人々がどう生きたのかが生き生きと描かれています。使われている英語も子ども向けで、一部の単語を除いて中級者なら知っているものばかりです。ただ、graded シリーズではないので、アメリカの子どもなら普通に知っていて日本の英語の教科書には出てこない単語も出てきます。Vicks VapoRub（ヴィックスヴェポラップ--胸に塗る軟膏）なんていう固有名詞も出てきて、ふーん・・という感じです(^o^)
巻末に大恐慌とそれを引き起こした証券バブルの解説もついていて、歴史の勉強にもなります。
高級な紙を使っていて挿絵もきれいで読みやすいのですが、その分、お値段が・・
７７ページで546円（アマゾン）はちょっときついな・・
Kitの話で６冊あり、別の時代の別の女の子のシリーズが全部で１０シリーズあります。読破すればアメリカの歴史にはアメリカ人並みに詳しくなるでしょう、って、そんなの役に立つのか(^_^.)
それはさておき、お話はわりと面白いです。
大恐慌の波がKitの家にもやってきて、生活が苦しくなる中、あるもので豊かに暮らそうという少女のしたたかさにうれしくなります。薄いので、「読み切った」という達成感も得られます。

Meet Kit: An American Girl : 1934 (American Girls Collection)