「Google英文ライティング」

すでに絶版になっているらしく、図書館のリクエストでやっと順番が来た。
以前からgoogleのフレーズ検索は使っていたので、それほど新しい情報があったわけではない。アスタリスク*を使ってワイルドカード検索するのが有用だということについて、認識を新たにしたくらい。
技術的なことは、本書では詳しく触れていない。この本の肝は4章「オフラインでも明快な英語を書く」にあるのではないかと勝手に思っている。明快な英語とは何か。
文頭の5語にどれだけ情報が多く入っているか
主語と動詞がどれだけ離れているか
語数はどれくらいか
以上の3つを視点に、日本語とは言語構造の異なる英語の書き方を指南している。
つまり、簡潔に書く、大事なことは先頭に。主語と動詞をなるべく近くする(一文に主語と動詞は1組が望ましい)、これを実践すれば英語らしくなる、というわけだ。

日本語をそのまま翻訳した英語は読みづらい。たしかにそうだ。特に実用的な文書は、上記の視点は大事だろう。でも、こういう文章が続くと単調な印象になる。読み物としての英語はもっと深い。
あと、Googleの英文をうのみにする危険性が触れられていない。ヒットが多ければ正解。ちょっと待て。本当に自分の言いたい文脈にあっているのか、吟味が必要だ。

Google 英文ライティング: 英語がどんどん書けるようになる本

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