「ひきこもり留学で英語をマスターして、TOEIC満点」と朝日新聞で話題になった著書。
まあ、読む前にだいたいこんな内容だろうと思って読み始めたが、その通りだった。著者の主張は一言でいえば、楽して英語が上達することはない、覚えては忘れ、忘れては覚え、ということをコツコツとやるのみ。ということだ。
7年間の「ひきこもり」生活で、1日8時間〜16時間かけて、Newsweekを読んで知らない単語を覚え続け、NHKのフルハウスを録画して聞こえるようになるまで何度も聞く。などなど・・
巷には、一日20分聞き流すだけで英語がペラペラに・・などの楽して英語が上達するためのハウツー本が氾濫しているが、そうした風潮には断固くみしない、という強いメッセージが込められている。その点では、読んでいてとても小気味いい。
そもそも1日8時間も英語の勉強に時間がかけられる人は多くないし、細かいことを言えば、それは違うんじゃないと思うところもあるが、英語が苦手だけどどうしよう・・と右往左往している人には「心構え」として、読んで損はないと思う。
- 作者: 菊池健彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/01/26
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