なぜ強くいられるのですか?

28日朝日夕刊「ニッポン人脈記」隔離の記憶2より
隔離の記憶は、ハンセン病になった人たちが不当に強制隔離されていた事実をテーマにした特集である。この日は、「強制隔離は違法だ」と国を訴えた裁判のシンボル的存在だった谺(こだま)雄二さんの話から始まっている。谺さんは全面勝訴から10年たった今も「名誉の回復」を求めて国と闘っているそうだ。
以下引用
なぜがんばれるのですが。なぜ強くいられるのですか。
問うてみたら、谺は「愛」だと言った。「いかに一生懸命に生きるか。その力になるのが、愛じゃねえの」
(中略)
生きている意味をひたすら問い続けてきた。「せっかく、ライにかかったんだから、この経験を役立てようと思ってねえ。そこにたどり着くまで、怒り、憎しみ、悲しみ、いろいろあったけど、さ」。
引用終わり
谺さんの言葉には何の注釈もいらない。その圧倒的な言葉のパワーの前では、凡人の我々の苦しみなんてちっぽけなものにしか響かない。