プロカメラマン石川文洋さんが各地の戦場などで撮影した写真とそれにコメントをつけたもの。
第二次世界大戦が終わった後も各地で戦争が続いている。
ベトナム、ラオス、カンボジア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ソマリア、アフガニスタン・・・
戦争では、いつも弱いものが犠牲になる。子どもたちは何の責任もないのに殺されたり、負傷したり、肉親を失って生活の糧を失ったり、勉強ができなくなったりする。
そして、各地の戦場へ沖縄などの米軍基地から軍隊が出撃している。今話題の嘉手納基地についてもコメントがある。
今回、日本の集団自決について、認識を新たにした。私は、集団自決について、みんなで崖から飛び降りる、というイメージしか持っていなかったが、実際には、親が子を、夫が妻を、親戚どおしで、鎌を使ったりして殺しあう、という場面がたくさんあったのだ。軍国主義教育が徹底していたとはいえ、どんな思いで、自分の愛する家族を殺したのだろう?胸がえぐられるような気がした。
- 作者: 石川文洋
- 出版社/メーカー: 新日本出版社
- 発売日: 2009/08
- メディア: 単行本
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