お探し物は図書室まで

2021年本屋大賞第2位というだけあって、心がほっこりする本だ。

解説にあるように、ファンタジーとして読むとその良さが伝わってくる。自分が今置かれている不遇を嘆き続けていないで、目の前にある小さなことから始めてみると世の中が変わって見えてくるよ、というような。

ただ、今の自分を苦しめている生きづらさの根っこにあるものに対して怒りをぶつけるエネルギーのようなものは感じられない。それがちょっと残念だ。