半沢直樹シリーズの2冊目。相変わらず悪をあばいていく半沢の姿は気持ちがいい。
今回は、半沢の同期で、取引先の中小企業に出向している近藤という男が登場する。人生に疲れていた彼が、裏帳簿の存在に気づき、不正をただそうとたちあがる。彼が本来持っていた銀行員としてのプライドを思い出すさまは感動的だ。
この本の最後の終わり方はちょっと残念である。だが、それも半沢が属している銀行という業界の限界を表していると考えるとちょっと納得してしまう。
- 作者: 池井戸 潤
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/12/03
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (91件) を見る