民王

初めは、総理と息子の体が入れ替わる単なるバカ話だと思って読み始めたが、読み進めるにつれ、それだけではないものを感じ、しっかり読んだ。体が入れ替わる経験をして、総理は、政治家になったころの初心を思い出し、何のために政治をやっているのかと問い直す。この「正論を貫き通す痛快さ」(村上孝史氏の解説)がこの作品のだいご味だろう。

民王 (文春文庫)

民王 (文春文庫)