池井戸潤の吉川英治文学新人賞受賞作。
談合の内幕を描き出すその筆致はすばらしい。そして、談合に巻き込まれながらもなんとか自分らしい感性を大事にしたいと葛藤する主人公。応援せざるをえない。そこに、談合を暴こうとする検察の捜査の展開や、自分の生き方に悩む恋人の姿などが絡み、おもしろいことこの上ない。文庫で600ページを超える長い話だが一気に読んだ。
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/15
- メディア: 文庫
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