小説ドラゴン桜の科学的視点

ドラゴン桜は、東大受験テクニックで話題になったようだが、学習についての科学的視点も確かなものがある。
国語の授業で、芥山先生が、正しく読むためにどうしたらいいか、解説している。そこには、「スキーマ」「文脈」という用語も登場し、
「人が文章を読むとき、まずそれが何の話であるかという文脈に応じて、それに必要なスキーマを発動して理解しているわけです」
と語られる。まさに、認知心理学の理論を適用した考え方だ。
英単語を覚えるのに、接頭辞、語幹、接尾辞に分けて意味を確かめ、知らない単語に出会ったときにもその知識を応用する方法も、理にかなっている。
また、学校の国語の教科書が「教訓」を読み取るようなイデオロギー教育のための教材になっているという指摘もなるほどと思う。

小説 ドラゴン桜 カリスマ教師集結篇 (X文庫スペシャル)

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