プロフェッショナル--ひき逃げ犯を絶対に逃がさない

昨夜のNHKプロフェッショナルは、交通鑑識のプロ、池森さんの仕事の紹介だった。何の気なしに見始めたが、消すのが惜しくなって最後まで見てしまった。池森さんは、おまわりさんだが、主に、ひき逃げ事件の鑑識を担当する。現場に残るごく小さな証拠物件からどんな車がどうやって人を轢いたのか、明らかにしていく。番組の最後に出てきたのは、わずか1ミリの大きさの塗料の切れ端からひき逃げの逃走車両を特定していく過程を追っていた。まさにこの道を究めたプロの技である。
番組の中で、池森さんは、「素直に見る」「納得しきるまで、やり続ける」ことを強調している。そして、その背景には、被害者家族に真実を知らせたい、加害者も罪の意識に苛まれている、その苦しみから助けてやりたい、という思いがあるという。
オフの時の人なつっこい笑顔のおじさんの姿と、捜査中の真剣なまなざしの対比がプロフェッショナルのすごみを際立たせる。
http://www.nhk.or.jp/professional/2010/1115/index.html