ロアルド・ダールの作品はいくつか読んだが、これが一番おもしろいかもしれない。初めはスローテンポで入って、本物の魔女は普通の人間と同じような姿かたちで人間と同じように働きながら生活している、だが、魔女は子どもが大嫌いで世界中の子どもを殺そうとねらっている、との説明。
そして、主人公の少年が、魔女たちの「年次集会」の会場に潜り込んでしまい、ついに見つかり、ねずみの姿にされてしまう。このあたりから、物語はハイテンポでスリリングな展開に。おばあさんと一緒に知恵をめぐらせ魔女との戦いに挑む少年。
どんなエンディングになるかとハラハラしながら読んだ。そして、ありきたりのハッピーエンドでなく、さあ、この後も話は続くよ、というメッセージを込めるあたり、ダールにやられたな、と思った。
最初のころはわからない単語を辞書で調べながら読んだが、途中からは、辞書には触れず、ワクワクしながら読み進めた。難しい構文などは使われていないので、高校卒業くらいのレベルなら問題なく読めると思う。
ところで、この本は、Kindle版でなく紙の本で読んだ(図書館から借りた)。ダールの本は、アマゾン(日本)で買うと500円台で買える。円高の恩恵か?字も小さくないので、紙の本のほうがお得。
- 作者: Roald Dahl,Quentin Blake
- 出版社/メーカー: Puffin
- 発売日: 2007/08/16
- メディア: ペーパーバック
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