2025-01-01から1年間の記事一覧

月曜日の抹茶カフェ

本

たしかにいい話が集まっている。他人からの評価に気を取られすぎることなく、自分が大事にしていることに目を向けよう、というメッセージが伝わってくる。 ただ、どうにも理屈っぽいのがたまにキズ、だろうか? 月曜日の抹茶カフェ (宝島社文庫) 作者:青山美…

メスを置け、外科医

本

「泣くな研修医」シリーズ8冊目。 牛ノ町病院での勤務に惰性を感じ始めた雨野先生は、友人の死をきっかけに、福島の病院の院長職へと転ずる。 最終的には半年で福島を離れ再度、外科に戻る決意をするのだが、この福島での経験は、きっと彼の人生に大きなも…

鎌倉うずまき案内所

本

青山美智子の本を読むと、この人は書くのがうまいなあと感じる。 そして、各短編に共通しているものは、自分を見つめ直し、自分の大切なものを取り戻すことの大切さなのだろう。登場人物たちが、最後には元気になる、読んでいてちょっと嬉しくなる。 鎌倉う…

最後の外科医

本

「泣くな研修医」シリーズ著者の作品。 そこそこおもしろいが、治療費5億とか現実離れしていてリアリティがない。ただのエンターテイメントとして読めばいいのだろうが。 最後の外科医 楽園からの救命依頼 (文春文庫) 作者:中山 祐次郎 文藝春秋 Amazon

絶縁病棟

本

さすがの垣谷美雨、おもしろい。 三人の女性たちの体調不良の原因は、彼女たちを取り巻く人間関係にあった。そして、それを打破するためには「絶縁」しかないのだろう。 ものの見方、心の持ちようを変えれば人生うまくいくというような生半可な世界ではない…

八月の銀の雪

本

伊与原新の短編集。 科学パートはやはりちょっと難しいが、優しさにあふれる作品である。 中でも、シングルマザーのわたしに向けられた次の言葉が印象的だ。 「大事なのは、何かしてあげることじゃない。この子には何かが実るって、信じてあげることだと思う…

ロンリネス

本

桐野夏生『ハピネス』の続編。 さすがの筆力で面白かったけど、最後は何?という感じ。 全編通じて、アリサと洋子の不倫物語だった。しかも、アリサは家族も傷つけず、不倫も続けるという。これもタワマンの狂気か? ハピネスだけでやめとけばよかった。 ロ…

ハピネス

本

途中からページを繰るスピードが上がり、読み切ってしまった。おもしろい。 タワマンのママ友たちの閉ざされた世界の恐ろしさのようなものが伝わってくる。 そんな中で、アリサがだんだんと強くなっていく様子が描かれ、応援したくなる。 ハピネス ハピネス…

宙わたる教室

本

NHKドラマの原作。 正直言って実験の描写は理解できなかったが、定時制高校の生徒たちが悩みながらも成長し、プレゼンを成功させる姿は感動もの。 映画「学校」に通じるものがある。 宙わたる教室 (文春e-book) 作者:伊与原 新 文藝春秋 Amazon

柔らかな頬

本

桐野夏生の直木賞受賞作品。 最近はやりの薄っぺらな小説ではなく、重厚な作品である。 最後まで読んでも有香ちゃんの消息もわからず、犯人もわからない。そういう意味ではすっきりしない本だが、そのことは重要ではない。それより、カスミと内海の心理描写…

風待ちのひと

本

伊吹有喜のデビュー作で、ポプラ社小説大賞特別賞を受賞したらしい。 たしかにいい話ではあるが、設定が安易すぎるように感じる。 “心の風邪”で休職中の男と家族を失った傷を抱える女が海辺の町で出会い、恋を育む。 心の風邪の男はなんでこんなに元気なんだ…

60歳のトリセツ

本

大雑把に言えば、60歳からは「生殖」のために生きなくてもよい(生殖とは子どもを産み育てること)ので、50代までのように正しく生きる必要はない。世間を気にするのをやめてもいい。背負っているものを捨てよう。 とそんな話かな? 60歳のトリセツ (扶桑社…

四十九日のレシピ

本

宣伝広告にあるような「感動の物語」ではなかったが、妻に先立たれた父と子が「再生」できたのはよかった。 四十九日のレシピ (ポプラ文庫) 作者:伊吹有喜,高寄尚子 ポプラ社 Amazon

犬がいた季節

本

犬のコーシローと高校生たちの話。青春そのもの、という感じ。 最後、塩見優香と早瀬光司郎が再開できたのはよかった。 犬がいた季節 作者:伊吹有喜 双葉社 Amazon

英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方

これはもうバイブル。 教材は98%の単語がわかるレベルのものを選ぶ、インプットとアウトプットをバランスよく、など、すぐに実践したい話満載。 英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方 第二言語習得論の専門家が教える「英語の正しい学習法」 作者:川﨑…

娘が巣立つ朝

本

娘が結婚するのをどう祝福するのか、がテーマかと思って読み始めたが、ちょっと違った。結婚までのハードルはたしかにいろいろあり、他の小説などでも取り上げられることは多い。 一方で、娘を送り出す夫婦の危機。こちらは身につまされる。互いに思いやりを…

祖母姫、ロンドンへ行く

本

おもしろかった。祖母を連れて行ったことはないが、同じような境遇で偉い人をエスコートした経験があり、そうだよな、とうなずくことたびたび。 ホテルスタッフの見事なおもてなしに感動する。 祖母姫、ロンドンへ行く! 作者:椹野道流 小学館 Amazon

猫のお告げは樹の下で

本

青山美智子作の連作短編集。「あなたの心もあたたかくなる」とうたっているとおりの作品だが、ちょっと食傷気味かな? 猫のお告げは樹の下で (宝島社文庫) 作者:青山美智子 宝島社 Amazon

燕は戻ってこない

本

NHKでドラマ化された作品。ドラマも見たので、ストーリーは知っていたが、先がどうなるだろうとワクワクしながら読んだ。 ラストはやっぱりそう来るか、という展開だが、そこに至る心理描写がもう少し欲しかったような気がする。まあ、それを差し引いてもい…

リカバリー・カバヒコ

本

カバのアニマルライドをめぐる短編集。生きづらさを抱えて生きる人たちに、他人からどう思われるかは気にしないでいいんだよ、自分の心の奥にある気持ちに素直に従っていいんだよ、と応援してくれる作品。青山美智子作の本屋大賞候補作らしい。確かにほっこ…

八日目の蝉

本

2005年に発表された作品だが、今読んでもおもしろい。希和子の逃走劇がどうなるのかとハラハラしながら読み進めた。 希和子の行為は犯罪だが、薫への愛情は揺るぎない。その愛情が、薫にも届いたのではないか。生きづらさを抱えながら前を向いて生きようとす…

木曜日にはココアを

本

カフェマーブルを中心に、12本の小編がうまく繋がっていく。登場人物の繋がりを理解するのに苦労したが、いい話が多い。最後、ココアさんとココアさんが結ばれてよかった。 木曜日にはココアを (宝島社文庫) 作者:青山美智子 宝島社 Amazon

汝、星のごとく

本

本屋大賞受賞作ということで読んでみた。確かに大衆受けするだろうなという作品。ただ、途中まで読んで、最後はこうなるんだろうなと読めてしまったような気がして、ちょっと興ざめ。 続編だという『星を編む』も読んでみよう。 汝、星のごとく (講談社文庫)…

対岸の彼女

本

おすすめの本ということで読んでみた。まあまあ面白かったが、いまいち入り込めなかったのは、女ではないから? 対岸の彼女 (文春文庫) 作者:角田 光代 文藝春秋 Amazon

校正・校閲11の現場

本

校正と聞くと文芸書かせいぜい雑誌くらいしか想像できていなかったが、この本を読むと、マンガ、レシピ、テレビ、ウェブなど様々な媒体で校正・校閲が存在することがわかる。中でも地図の校正なんて想像するだけでめまいがしてくる。 立派な職業であると同時…

赤と青とエスキース

本

少しずつ関連のある短編集かと思いながら読んでいて、エピローグまで来たら全部のピースがはまって、ああそういうことだったんだと納得。うまい。 赤と青とエスキース (PHP文芸文庫) 作者:青山 美智子 PHP研究所 Amazon

なぜ働いていると本が読めなくなるのか

本

2024年のベストセラーということで読んでみた。 明治時代から現代に至るまでの読書の流れを概観する文明論的な記述は参考になった。 なぜネットは読めても本が読めないのか、という分析で、「情報=知りたいこと、知識=ノイズ➕知りたいこと」という整理がと…

財布は踊る

本

原田ひ香らしい本。 ヴィトンの財布に関わる男女のそれぞれの悲喜こもごもが展開する。楽しい本だが、最後、あの財布がどうやってあの家に来たのか不明。ちょっとモヤモヤする。 財布を取られた後、生き方を変えてエアコン設置業者になった文夫がいちばんし…

老害の人

本

おもしろいには面白かったけど、それ以上ではないかな。内館牧子さんはどんなメッセージを伝えたかったのだろう?老害のジジババもがんばれ、かな? 老害の人 (講談社文庫) 作者:内館牧子 講談社 Amazon

いのちの波止場

本

南先生の本は人が死ぬ話ばかりだ。でも決して暗くはならない。最後、どう尊厳を持って死んでいけるか、が大きなテーマだから。 看護師の麻世ちゃん、緩和ケアの実習でたくさんのことを学ぶ。ただ難しいのは、緩和ケアの世界では絶対の正解はないということ。…