姑の遺品整理は、迷惑です

垣谷美雨作。心温まるヒューマンドラマだ。

姑の多喜さん、家の片づけという点ではダメダメだったけど、団地の近所の人たちとはいい関係を築き、慕われていたらしい。遺品整理を業者に依頼していたら気づかなかったことだ。そんな姿を見て、もとこさんも人間として大事なことは何なのか考え直す。うさぎを大事にしたり、近所の鍵っ子を気にかけたり、と夫も変わった。最後、亡くなった実母の手記も見つかり、もとこさんはこれから母との「対話」をするのだろう。お母さんのこと、いろいろわかるといいね。