君の膵臓をたべたい

主人公の女の子が死んでしまう話なんだけど、読後感はさわやか。青春だなあ、って感じ。
基本的には、今まで人と向き合うことをしてこなかった「僕」が、余命いくばくもない同級生の女の子との心の交流をとおして人を大切に思う心を取り戻していく、いわば人間再生の物語だろう。二人の関係は友達でもなく恋人でもないと本文の中に述べられていたと思うが、お互いを必要とする「愛情」がベースになっているのだと感じる。たまにはこういう話もいいなあと思う。ただ、「本屋大賞2位」だそうだけど、買うか?と聞かれたら即「買わない!」。