Jブンガク

Eテレで放映されている同名の番組からできた本です。以前から気にはなっていたのですが、忙しくて見る機会がなく、最近になって、番組も録画してみるようになりました。
この本には、番組で紹介された本の中から12編がまとめられています。明治から終戦直後までの名作ばかりです。あらすじがマンガで紹介されているほか、キャンベル先生の英訳がついていて、英語と日本語の視点の違いなどもよくわかります。帯に番組出演の杏さんの「文学ってこんなに面白い!」というコメントが付いていますが、まさにそのとおりです。
ここで取り上げられている本は、いわゆる日本の近代文学の代表作です。作家の名前は知っているけれど読んだことのない本がずらりと並んでいます。アメリカ人で日本文学研究を専門にしているキャンベル先生の解説で、どれも素晴らしい本だということがわかります。
近代文学に縁がなかったのはなぜだろう?自分の意志で本を読むようになってからもう30年以上も経ちますが、もったいないことをしたなと痛感させられます。あるいは、今まで敬遠してきたのは、試験問題などに使われるものが多かったのでその反動だったのかもしれません。でも、遅すぎるということはない、今からでも読もうという気にさせてくれる番組・本です。今の日本の閉塞感を打破するために「ジャパン」を読もう、「ジャパン」を語ろう!そう思います。

Jブンガク マンガで読む 英語で味わう 日本の名作12編

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