『金融恐慌を読み解く』

現在進んでいる金融恐慌とそれに続く世界的な不況について解明した本。
サブプライムローンに端を発した今回の金融恐慌が、単に偶然発生した事態ではなく、1980年代以降進んできた、経済の金融化とその暴走、そして、規制緩和を進めて責任を回避した政府、金融当局の失政の結果として導き出された構造的問題としてとらえる視点は、正確で鋭いと思う。
難解な金融用語が出てきて、読み通すのに苦労したが、とても勉強になった。

金融恐慌を読み解く―過剰な貨幣資本はどこから生まれるのか

金融恐慌を読み解く―過剰な貨幣資本はどこから生まれるのか