映画「舟を編む」

久しぶりに映画を見に行ってきました。「舟を編む」です。
辞書の製作現場というのは、実に地味で、でも一方でとっても「体育会系」のような部分もあるのだと思いました。見出し語が1つ抜けているのがわかって、みんな泊まり込みで24万語を人海戦術でもれがないかチェックする場面が象徴的です。
いくらデジタル化が進んでも、その内容を決めるのはやはり人間です。監修担当の「先生」や馬締さんが常に「用例採集」用紙を持ち歩いているのも印象的です。最近は、コンピューターのコーパスを使った辞書編纂が主流ですが、生きた言葉を切り取るのも編集担当の大きな仕事です。それと、辞書の紙の質感に注文をつける場面。いろいろな辞書を触ってきましたが、この質感も辞書の個性ですよね。紙の辞書がいとおしく思えます。
それにしても、馬締さん、カッコよすぎ!そして、宮崎あおい演じる香具矢さんも最高(*^。^*)・・でもあんなできた奥さん、いないよね・・
原作はまだ読んでいませんが、やっぱり読んでみたくなります。
http://eiga.com/movie/77262/critic/