銀翼のイカロス

半沢直樹シリーズ第4弾。今回は、半沢が破たん寸前の帝国航空の再生を手がける。それを妨害する帝国航空本体、自らの手柄にしたい新任大臣とその取り巻き、政治家と手を組む旧T派閥などとの戦いはおもしろく、一気に読んだ。
銀行の頭取、中野渡の行動もとりわけ注目だ。政治家の脅しに屈せず、自らの身内の恥をさらすことを選んだ彼の姿には、バンカーとしての矜持が感じられる。
半沢直樹シリーズは今のところこの4弾で途切れている。この続きも期待したい。

銀翼のイカロス (文春文庫)

銀翼のイカロス (文春文庫)